腰痛を和らげる対処法
温熱療法、寒冷療法ともに腰痛を和らげるのに有効であることが示されています。
寒冷療法は、怪我や再燃(ぶり返し)が出てから48〜72時間後の急性期に行うのが最適です。
- 炎症の抑制
- 腫れの軽減と予防
- 痛みを和らげる麻痺効果
腰痛に寒冷療法を用いる際
凍傷を防ぐために布で覆った氷のうや保冷剤を使い、
1回につき10~20分以上肌に当てたままにしないよう注意しましょう。
腰痛に温熱療法を用いる際
発生から48~72時間が経過したら、温熱パッドや温熱ベルト、
湯たんぽなどを使った温熱療法を行うと良いでしょう。
温熱効果が筋肉の痛みを鎮め、血行を良くして治癒を早め、関節痛やこわばりを和らげます。
なお、温熱療法を行う際はやけどにご注意ください。
ハーブ療法 ハーブ調剤を取り入れ内側から変える。
毎日の生活で取り入れることで予防、痛い時の改善にも繋がります。
以下はハーブは腰痛対策に有効というエビデンスがあります。
※お薬を服薬中の方や持病がある方は、副作用や薬物相互作用の可能性があるため注意が必要です。
- デビルズクロー
(学名 Harpagophytum procumbens)英語で悪魔の鉤爪を意味し、日本ではライオンゴロシとも呼ばれるこのアフリカ南部原産の植物は、抗炎症作用があることから過去何世紀にもわたって使用されてきました。腰痛患者を対象とした研究では、デビルズクローに非ステロイド系抗炎症剤とほぼ同等の鎮痛促進効果があることが示されました。
- タルトチェリー
ポリフェノールとビタミンCを豊富に含むチェリーには抗酸化作用と抗炎症作用があります。最近の研究をまとめたレビューでは、チェリーを摂取することで、関節炎などの炎症や、運動による筋肉痛といった症状が軽減されることが明らかになりました。
- カルダモン
カルダモンに多く含まれる「1,8-シネオール」には殺菌作用があります。
また、免疫を活性化させる効果もあり、炎症を抑えるのに有効だといわれています。
- カモミールティー
抗炎症作用を持つ抗酸化物質であるカモミールは、世界各地で最も古くから使用されている薬用植物の一つです。キク科シカギク属の花を乾燥させて作られる温かいカモミールティーを飲むと患部の筋肉がほぐれることから、自然に腰痛を和らげます。
- ターメリック(春ウコン)
ショウガ科の植物であり、古くから伝統医学に用いられてきたターメリックの有効成分は、抗炎症作用のあるクルクミンです。変形性関節症の患者を対象とした研究では、クルクミンに鎮痛効果があることが実証されています。
- 生姜
ターメリックと同じくショウガ科の植物で、日本人に馴染み深いショウガは抗炎症作用があることで知られており、関節炎の痛みを和らげることが研究で示されています。
- 緑茶
チャノキ(茶の木、学名 Camellia sinensis)の葉を蒸して乾燥させた緑茶にはポリフェノールが豊富に含まれているため、強力な抗酸化物質であり、抗炎症作用にも優れています。
- ラベンダーエッセンシャルオイル
ラベンダーオイルを用いたアロマセラピーは、その鎮痛作用がこれまで研究されています。子供を対象とした研究では、扁桃腺摘出術後にラベンダーオイルを吸入した患者は鎮痛剤の必要量が少なく、成人参加者にラベンダーのアロマセラピーを行った別の研究ではストレスレベルが大幅に下がり、痛みの強度も低下しました。
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