「セージ」ハーブ・メディカルハーブ【作用・効果・効能】

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「セージ」について

長寿のハーブ

セージ(サルビア)は地中海沿岸が原産で、およそ500種類の品種があるといわれています。
サルビアとい名前はラテン語で「治療」「救う」を意味する
「SALVARE」サルバーレが名前の由来とされています。

このハーブは古くから人々の治療に用いられ、また魔除けや浄化のハーブとしても使われていました。17世紀に中国のお茶が伝わるまで、セージはヨーロッパでよく飲まれる健康茶でもあり、
イギリスでは「長生きをしなければ5月にセージを食べなさい」という格言もあります。
それほど、セージは万能薬として使われてきた歴史があります。

古代インド・中世ヨーロッパでも使用

セージは古代インドのアーユルヴェーダで使用されていた植物です。
古代ローマの医師で植物学者でもあるディオスコリデスは「薬物誌」の中で、
女性のさまざまな病気に役立つ植物であると記しています。

また中世では、セージは「寿命を延ばす」と信じられていました。
中世ドイツの聖女ヒルデガルド・フォン・ビンゲンは「PHYSICA」の中で、
ワインで煮たセージの薬液を飲むと邪悪な毒を含んだ体液などが消えていくと伝えています。

浄化のハーブとしても広く用いられていたようです。

アーユルヴェーダからの観点

中世ヨーロッパの書物に記されている通り、
セージは寝汗のような過剰な分泌液を減らす作用に優れています。
鼻や肺の粘膜からの過剰分泌や唾液を抑え、母乳や精液の分泌も抑える働きがあります。

ホットティーなどで摂取すると、発汗や去痰作用が働いて「カパ」や「ヴァータ」を鎮めます。
冷やして飲むと、収斂作用や利尿作用が高まり、「ピッタ」を鎮めます。

基本データ

 名前・・・・セージ、コモンセージ
 英名・・・・SAGE、COMMON SAGE
 和名・・・・ヤクヨウサルビア
 科名・・・・シソ科
 使用部位・・葉
 抽出方法・・水蒸気蒸留法
 ラサ・・・・(味)辛味、渋味、苦味
 香り・・・・草系のフレッシュな少し刺激のある香り
 産地・・・・地中海沿岸、アメリカなど

ハーブ「セージ」

ハーブとしての【作用・効果・効能】

作用
・抗ウイルス作用
・抗菌作用
・抗酸化作用
・抗真菌作用
・収れん作用
・制汗作用
・母乳分泌抑制作用

■効果・効能
・口内炎
・歯肉炎
・口内、咽頭の炎症
・発汗異常
・寝汗
・生理不順改善
・感染症予防
・防腐
・神経系の鎮静、興奮


セージがもつ効果・効能はたくさんあります。

①強い抗菌作用、抗ウイルス作用によりのどの炎症や腫れの緩和に効果があるため風邪の予防になる
②神経系の活性化の効能があり、血液循環が促されて強壮効果がある
③月経過多などの不順改善、多汗、母乳の分泌抑制にも効果がある
④ホットフラッシュなどの更年期の症状にも効き目がある
⑤肌を引き締める収れん作用や発汗を抑える作用がある
⑥腹痛やおならでお腹が張っているときや胃が荒れているときに効果がある
⑦抗酸化作用があり、老化防止にも役立つ

ハーブ:おすすめの使い方

■うがい液
のどの痛み、口内炎にはセージのうがい液がおすすめです。

<用意するもの>
ドライセージ(小さじ:2〜3杯)
・カップ2杯程度の熱湯
・お湯が入るポットや容器
・茶漉しなど

<作り方>
①容器にセージを入れ、熱湯を注ぐ
②5分程度蒸らす
③茶漉しなどで綺麗に漉す
④ある程度温度が下がったらうがいをする

ハーブティー
寝汗を防ぎ、抗ウイルス作用でのどを守る効果もあるので、就寝前などに飲むのがおすすめです。

<用意するもの(1杯分)> 
ドライセージ:小さじ2杯(またはティーバッグのもの)
・熱湯:カップ1杯分
・ポットとカップ

<作り方>
①温めておいたポットにセージを入れる
②熱湯を注ぎ、蓋をして7分程度蒸らして好みの濃さになったら完成

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