※辟穀とは?
リシ(ヨガの修行僧)や聖者、仙人になるための修行とされるのが辟穀です。断食、ファスティングになります。しかし酵素ドリンクなどは使用しません。
仙人の修行を始めるためにはこの辟穀を必ず行わなければなりません、これは最低限の準備になります。長い方では一ヶ月もの断食。インド独立運動で有名なガンディーは21日ぐらいの断食をしていたことでも知られています。断食には人を動かす原動力や創造が隠れているのかもしれません。
「五穀 ゴコク」と呼ばれる、米、黍、麦、粟、豆を絶ちます。日本では古くは五穀断ちと言う言葉があります。
なぜこのような事をするのか理由の一つに、丹田に住むという『三尸(サンシ)』なる虫を排除するためとされています
※その虫は、老衰やら、病気やらの原因になります。
※三尸は、名前通りに3種
①、上丹田には、道士(人)のような姿の『上尸』、あるいは『青古 セイコ(青き老人)』
青古は、鼻づまりや咳、抜け毛などをもたらす。
②、中丹田には、獣姿の『中尸』、あるいは『白姑 ハクコ (白き姫君)』
白姑は、心肺や精神の不調をもたらす。
③、下丹田には、牛の顔と人の足を合わせた異形の姿の『下尸』、あるいは『血尸 ケツシ(血の屍)』が住まう。
血尸は、胃腸の不調、 神経衰弱や、皮膚や骨の病気をもたらす。
※三尸はさらに、宿主の悪事を、天の北極の皇帝(北帝)に伝える役割も担っている
そして北帝は、三尸から伝えられた悪事の内容に応じて、
その者の寿命を減らしてしまうのだとされている。
最終的には永遠の命を得ようという道士にとっては、三尸なんてのは百害あって一利なしである。
そこでまずはこれを体から消去するための手段として、辟穀が行われていました。三尸は、宿主が摂取した五穀を糧とすると考えられ、それを食べるのを止めれば、自然、三尸も力尽きると言われています。
※また食事制限は、プラーナ 氣 の流れを読み取りやすくするための調整にもなります。
三日以上の断食をやられた方は、五感が冴えるのがわかると思います。
鼻や耳、目が良くなるのがわかります。感覚が鋭くなります。またオートファジーが起こると原始の細胞が活性化するのがわかるので、生き生きしてきます。
これが、三尸を排除を促してくれるのかもしれません。
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