「アムラ」ハーブ・メディカルハーブ【作用・効果・効能】

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「アムラ」について

「生命を活性化する果実」「若返りの実」アムラ

アムラ(アーマラキー)はピンポン玉ほどのライトグリーンをした実です。
アーユルヴェーダでは古くから健康と美容に効果があるとされ、
「生命を活性化する果実」「若返りの実」として親しまれてきました。

アムラはその高い効果により、万能果実といわれています。
ヒンドゥー語で「看護師」という意味を持つことからも多彩な効果がうかがえます。

高い効果といわれる理由としては、下記の含まれる成分によります。
ポリフェノール、ビタミンC、ペクチン(食物繊維の一種)が多く含まれており、
ポリフェノールは100g中3000mg以上で赤ワインの30倍、
ビタミンCは100g中800mg以上でレモンの10倍以上ともわれています。

これらの成分は、
美容やアンチエイジングに効果があるとされる抗酸化作用・抗糖化作用、
脂質やコレステロールを抑制する働き、腸内環境を整える働き、など様々な働きをします。

「アムラ」含まれる成分を深掘り

アムラは万能果実といわれるだけあって、様々な成分を含んでいます。
その中でも、①ポリフェノール②ビタミンC③ペクチンを豊富に含んでいます。
そのほか、私たちの体に必要不可欠なミネラルである鉄なども含みます。

主な成分と働きをみていきましょう。

①ポリフェノール

Β-グルカゴリンをはじめとするポリフェノールが100g中3000mg以上含まれています。
ポリフェノールには抗酸化作用があり、
動脈硬化やがんなど様々な病気や老化の原因となる活性酸素の害を緩和する働きがあります。
そのほか、ポリフェノールは消化吸収される過程で血管を拡張させる作用のある成分に変わるので、
血流を改善する作用があるとされています。

【 ポリフェノール:主な効果 】

■白髪や脱毛を予防する効果
 頭皮の血流を良くし、毛根に溜まりやすい油脂の酸化を防止する効果があります。
 油脂は頭皮の血液のめぐりを悪化させたり、
 活性酸素を発生させることで脱毛や白髪に繋がるといわれています。

■酸化予防効果
 老化や病気の原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用があり、酸化を予防します。

■糖尿病、高血圧を予防する効果
 消化酵素の働きを抑制する働きがあります。
 それにより、血液中の血糖の上昇を防いだり、血圧の降下を促す作用もあります。

■コレステロール値を下げる効果
 胆汁酸の排泄を促進し、コレステロールや中性脂肪の上昇を抑える働きがあります。
 体に良い作用を持つ善玉コレステロールは増加させ、
 悪玉コレステロールは減少させる働きがあるとされています。

■美肌効果
 肌や筋肉、骨に欠かせない細胞結合組織であるコラーゲンの生成を促進させる働きがあります。

②ビタミンC

100g中、800mg以上含まれているといわれます。
老化や病気の原因となる酸化を防ぐ強力な抗酸化作用があります。
また、体内に侵入する細菌やウイルス撃退に大切な、白血球の力を高める効果も期待できます。
食べ物に含まれる非ヘム鉄を体内で体に吸収しやすい鉄に変える働きもあります。

【 ビタミンC:主な効果 】

■感染症の予防効果
 免疫力を高めて、風邪などの感染症を予防して回復を早める効果があります。

■貧血を予防する効果
 鉄を吸収しやすくするので、鉄不足から起こる鉄欠乏性貧血の予防や改善できます。

■酸化予防効果
 老化や病気の原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用があり、酸化を予防します。

■美肌効果
 肌や筋肉、骨に欠かせない細胞結合組織であるコラーゲンの生成を促進させる働きがあります。

③ペクチン

アムラは食物繊維の一種であるペクチンを豊富に含んでいます。
様々な野菜や果実に含まれているペクチンは、
植物細胞をつなぎ合わせる働きをしている天然の多糖類の一種です。
腸内発酵により腸内を酸性に保ち、腸内環境を整える働きがあります。

【 ペクチン:主な効果 】

■便秘改善
 食物繊維の一種であるペクチンは腸内環境を整える効果があります。

■コレステロール値を下げる効果
 コレステロールを低下させる作用があり、
 強い粘性でコレステロールや胆汁酸、有害物質をくっつけて排泄させます。

アーユルヴェーダからの観点

アムラは「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」のバランスを保つためにとても優れたハーブです。

アーユルヴェーダでは、心と体の基本的な性質を表す体質(ドーシャ)があり、
「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」の3つのタイプに分類されます。
多くの人はこのドーシャのうち、1つまたは2つのドーシャに影響されます。
このドーシャバランスが崩れると心身のバランスが崩れ、健康を損なうと考えられています。

アムラはビタミンCをはじめポリフェノールも多く含まれており、
アンチエイジングに効果があるとされています。

アーユルヴェーダの古典「チャラカ・サンヒター」の改訂者チャラカ(学派とも内科医ともいわれる)は、
「アムラは若返りの薬草の中で最高のものである。」と述べています。

基本データ

名前・・・・アムラ、アーマラキー、ヨカンシ、アンマロク、ユカン、インドスグリ
英名・・・・INDIAN GOOSEBERRY
科名・・・・トウダイグサ科
使用部位・・果実
グナ・・・・(属性)重性、乾性、冷性
味・・・・・酸味、甘味、渋味、辛味、苦味
産地・・・・インド、台湾、中国など

ハーブ「アムラ」

ハーブとしての【作用・効果・効能】

■作用
・血糖低下作用
・肝庇護作用
・抗炎症作用
・抗がん作用
・抗酸化作用
・抗高脂血症作用
・抗糖化作用
・抗放射線作用
・消化促進作用
・免疫調節作用
・白髪育毛作用
・強壮作用

■効果・効能
・消化力促進
・感染症予防
・血流改善
・貧血予防
・体脂肪の蓄積抑制
・免疫機能促進
・コレステロール調整
・動脈硬化抑制
・脳、心筋梗塞抑制
・呼吸器系のトラブル緩和
・利尿
・眼病の緩和
・美肌効果
・便秘改善
・ストレス抵抗力アップ
・白髪、脱毛予防

「アムラ」が必要な人は?

下記のような自覚症状がある人はアムラを摂取することにより症状が改善、
解消する可能性があります。服用の際は、必ずかかりつけの医師に相談しましょう。

・消化力を高めたい
・手足の冷えが気になる
・貧血を改善したい
・ストレスを緩和したい
・糖尿病を予防したい
・免疫力を上げたい
・白髪、脱毛を予防したい
・美肌、アンチエイジングとして
・コレステロール値が気になる
・腸内環境を整えたい
・便秘を改善したい

ハーブ:おすすめの使い方

アムラはピンポン玉ほどのライトグリーンをした実です。
アーユルヴェーダでは古くから健康と美容に効果がある「若返りの実」として親しまれてきました。
そんなアムラを手軽に食べたいところですが、
苦味と渋みが強くそのままでは食べやすいとはいえません。
この苦味と渋みは豊富に含まれるポリフェノールによるもの。
ポリフェノールには抗酸化作用があるので、様々な病気や老化の原因となる
活性酸素の害を緩和する効果が期待できます。

■パウダー
スムージーや温かいミルクに入れて飲むと良いでしょう。
ギーやハチミツを加えたり、
・紅茶に入れる
・豆乳に入れる
・アーモンドミルクに入れる
・オーツミルクに入れる
など、日常的に摂取する飲み物に入れるのがおすすめです。

カレーなど味の濃いものに入れたり、
甘味との相性が良いのでヨーグルトに入れてハチミツを加えて食べるのもおすすめです。

■サプリメント
最もポピュラーなのはサプリメントです。
錠剤やカプセル入りですと味を気にせず、手軽に摂取できます。

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