「ローズマリー」ハーブ・メディカルハーブ【作用・効果・効能】

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「ローズマリー」について

海のしずく・聖母マリアのバラ

ローズマリーという名前は、
ラテン語で海のしずくを意味する「ロス・マリヌス」から来ています。
ローズマリーの花は、多くは淡いブルーで、
地中海の海岸沿いに多く自生していたためという説が一般的です。

キリスト教では、「聖母アリアのバラ」説も伝えられています。
聖母マリアがエジプトへと避難する途中、
ヘロデ王の追ってから幼いイエス・キリストを守るためローズマリーの茂みに身を隠し、
自分の青いマントをローズマリーのやぶの上に広げさらに隠そうとしました。
そのとき、白い色だった花が青色に変わります。

その結果、完全に身を隠すことができて追ってから逃れられたと伝えられています。
青色は聖母マリアを象徴する色です。
ローズマリーに色が付いたのはこのときからと伝えられています。

このエピソードから、マリー(聖母マリア)とローズ(バラ)を合わせて「ローズマリー」、
「聖母マリアのバラ」と呼ばれるようになったと言われる説もあります。

幅広い効能のハーブ

ローズマリーは幅広い効能があるため、古くから色々な習慣の中で使用されていました。

ヨーロッパなど
・聖なる植物とされ宗教儀式で使用
・魔除け、病気除けとして使用
・肉料理の臭み消しや風味付け
・葉や茎はクラフトやコスメに使用

古代エジプトなど
・王の墓で焚いて使用

古代ギリシャやローマなど
・「忠誠心」「死」「記憶」の象徴として使用
・身体を温める薬として使用
・浄化作用を必要とする疾患に使用
・視力回復に使用

若返りの象徴

ローズマリーが主成分の「ハンガリアン・ウォーター」はハンガリー王妃の水といわれ、
「若返りの水」の別名をもちます。

このネーミングにまつわる有名な伝説がこちら。
14世紀、70歳を過ぎたハンガリー王妃エリザベートは僧院から献上された
「ローズマリーとライムの治療水」をつかいます。
するとみるみるうちに若さと健康を取り戻し、
隣国の20代のポーランド王子からプロポーズ(!)されました。

メディカルハーブとして有名なローズマリーは、
驚きのアンチエイジングの効果が期待できる若返りを象徴するハーブとされています。

またローズマリーは、ローマ時代から
・記憶力増進
・関節リウマチ
に効くハーブとされています。

アーユルヴェーダからの観点

■朝:カパの時間(6時~10時)
カパの時間6〜10時の時間帯は、
前日の老廃物を外に排出する働きをし1日の活動に備える時間といわれています。

ローズマリーは血液循環を促す効果に優れるため、
・代謝を活性化
・活力を高める
・疲労回復
・血行促進
などに有効とされています。

1日の始まりに、ローズマリーの精油で芳香浴をしながら
軽いストレッチやヨガなどで身体を動かすと「動」のエネルギーを高めることができるでしょう。

基本データ

 名前・・・・ローズマリー
 英名・・・・ROSEMARY
 和名・・・・マンネンロウ
 科名・・・・シソ科
 使用部位・・花、茎、葉
 抽出方法・・水蒸気蒸留法
 香り・・・・ハーブ系の強いフレッシュな香り
 産地・・・・モロッコ、フランス、スペインなど

ハーブ「ローズマリー」

ハーブとしての【作用・効果・効能】

■効果・効能
・循環不良
・関節炎
・食欲不振
・消化不良

・便秘
・貧血
・リウマチ
・関節炎
・筋肉疲労


ローズマリーにはさまざまな効能があります。
古くから若返りを象徴するハーブとして使われてきたように、優れた抗酸化作用があります。
血液循環を促進する効果に優れているので、
代謝を活性化し、活力を高める、血行促進による筋肉疲労からの回復、貧血の改善に有効とされます。

風邪のひきはじめや過労にも効果があるとされています。
脳の働きにも効果があり、記憶力や集中力アップを促します。
自律神経の働きを調整する働きもあり、食欲不振や肝機能の不調、便秘などの消化機能の低下にも利用されます。

リウマチや痛風には、湿布や沐浴が良いとされています。

ハーブ:おすすめの使い方

ローズマリーは、料理の香り付けや臭み消しに使われていることは有名です。
また、爽やかな香りを活かして、スープや煮込み料理などにも入れられ
洋風だしとしても使われています。

生のものと乾燥したものが販売されていて、
料理にプラスするだけで風味や味わいがワンランク上の仕上がりになります。
ここでは手軽にローズマリーを楽しめるレシピと使い方を紹介します。

■ローズマリーバター
ローズマリーとニンニクの風味を楽しめるバターがおすすめです。
パンに塗ったり、肉や魚などのグリルに乗せたりとつかい方はさまざまです。
クッキングシートやラップに包み棒状にして冷蔵しておくと、
使う分だけカットできて便利です。

<用意するもの>
ドライローズマリー
・バター(またはギー)
・ニンニク
・黒コショウ(お好みで)

<作り方>
①ドライローズマリーをみじん切りにする
②バターを常温で少し柔らかくしておく
③ニンニクはすりおろすかみじん切りにする
④バターにローズマリー、ニンニク、黒コショウを入れ混ぜ合わせて完成

■ローズマリービネガー
香りが良いのでドリンクにするのもおすすめです。
ドレッシングとしても使えますし、水やお湯と割ったり、
サイダーと割ってビネガーサイダーとしても楽しめます。

<用意するもの>
・フレッシュローズマリー:4g程度
・リンゴ酢:100g
・100g以上入る蓋付きガラス容器

<作り方>
①ローズマリーは容器に入る大きさにカットして水洗いし、ペーパーなどで水気を切る
②容器にリンゴ酢とローズマリーを入れる
③1週間常温で漬けおいて完成

■ローズマリーのシューキーパー
ローズマリーと重曹を使ったシューキーパーです。
湿った靴の匂いや湿気を取り除き、
ローズマリーの爽やかな香りを残します。

<用意するもの>
ドライローズマリー(またはローズマリー精油
・布製の巾着袋(または履かなくなった靴下など)
・重曹
・お茶用のパック袋

<作り方>
①お茶パック袋に重曹とハーブを入れる(または精油を垂らす)
②布製の巾着袋にお茶パックを入れる
③口を閉じて完成

*重曹は1ヶ月程度で除湿効果が弱まるので取り替えをおすすめします。

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