「ラベンダー」について
ハーブの女王
ラベンダーは地中海沿岸の原産で、世界中で栽培され愛されているハーブです。
鮮やかな紫色と心地良い香りが特徴で、
フランスのプロヴァンス産のものが最上級の品質とされています。
ラベンダーの名は、ラテン語で「洗う」を意味するラワーレ(Lavare)が由来という説、
他の説ではラベンダーの花の色から「鉛がかった青色の」という意味の
lividusが由来という説があります。
古くから香料や医療に使われてきて、
「ハーブの女王」「万能精油」とも呼ばれるさまざまな効能を持っている植物です。
古代ギリシャやローマでは、入浴剤や洗剤の香料や防腐剤に使われ、
古代エジプトではミイラ作りに使用されていたそうです。
ラベンダー品種
代表的なものを紹介します。
■真正ラベンダー
一般的にラベンダーというと、真正ラベンダーのことをさします。
イングリッシュラベンダー、コモンラベンダーともいいます。
■スパイク・ラベンダー
真正ラベンダーをよりはっきりクリアにした香り、
朝のリフレッシュしたいときなどに使うと良いでしょう。
■ラバンジン
真正ラベンダーより少し刺激のある香りが特徴です。
■フレンチラベンダー
すっきりとしたハーバルな香りが特徴です。
リフレッシュや虫除けなどにおすすめです
基本データ
名前・・・・ラベンダー
英名・・・・LAVENDER
和名・・・・真正ラベンダー
科名・・・・シソ科
使用部位・・花、葉、茎
抽出方法・・水蒸気蒸留法
系統・・・・フローラル系
香り・・・・柔らかい花の香りとスッキリしたハーブが融合した香り
産地・・・・フランス、イギリス、オーストラリアなど
ハーブ「ラベンダー」
ハーブとしての【作用・効果・効能】
■作用
・抗菌作用
・創傷治癒作用
・鎮静作用
・鎮痙作用
■効果・効能
・リラックス
・イライラ解消
・ストレス改善
・自律神経のバランスを保つ
・頭痛改善
・不眠の解消
・消化不良、吐き気を軽減
・傷の治療
・肌トラブル
・抗菌、殺菌
・防虫
ラベンダーは不安や緊張を和らげ、リラックスさせる効果に優れています。
自律神経のバランスを保つ効果もあります。
ストレスからくる頭痛、不眠、消化不良や吐き気も軽減するとされています。
スキンケアにも有効で、傷の治療や肌トラブルに効果があります。
ハーブ:おすすめの使い方
■ハーブティー
リラックス効果があるので、イライラを解消し心をほぐしていきます。
不眠にも効果があるので、就寝前にもおすすめです。
<用意するもの(1杯分)>
・乾燥したラベンダーの花:小さじ山盛り1杯程度(またはティーバッグのもの)
・熱湯:カップ1杯分
・ポットとカップ
<作り方>
①温めておいたポットにラベンダーの花を入れる
②熱湯を注ぎ、蓋をして3分〜5分程度蒸らして好みの濃さになったら完成
ラベンダーだけでは飲みにくいときは、ミントやローズなど他のハーブとブレンドしたり
紅茶と割っても良いでしょう。
■フェイシャルスチーム
のどがイガイガする、鼻づまりにはフェイシャルスチームがおすすめです。
薬効成分の蒸気を吸入することで、のどや鼻の粘膜が潤いラクになります。
<用意するもの>
・乾燥したラベンダーの花:10g(ラベンダー精油なら1〜2滴)
・お湯:適量(80℃前後)
・洗面器
・バスタオル
<吸入方法>
①洗面器にお湯とハーブ(または精油)を入れる
②洗面器を覆うようにバスタオルを頭からかぶる
③大きく深呼吸し、3〜5分程度蒸気を吸入する
■サシェ
花のみをサシェ(香り袋)にするのもおすすめです。
バッグに入れて、外出先で香りを楽しむこともできますし、
タンスや靴箱に入れておくと、消臭や防虫効果があります。
保存状態により1年〜2年程度は香りを楽しめます。
<用意するもの>
・乾燥ラベンダーの花:適量
・布製や紙製の袋
<作り方>
①用意した袋にラベンダーを詰める
②口を閉じて完成
■バスソルト
ラベンダーと塩を合わせたバスソルトもおすすめです。
リラックスしながら蒸気も吸入できてのどを潤し、お肌もしっとり整います。
<用意するもの>
・天然塩(粒荒め):大さじ2杯
・乾燥ラベンダーの花:適量
・ラベンダー精油:5滴
・耐熱容器
・熱湯
<作り方>
①ラベンダーティーを濃いめに入れる
②耐熱容器に塩を入れ、ラベンダーティーをかける
③500Wのレンジで1〜2分程度を2〜3回繰り返して塩の水分を飛ばす
④冷めたら瓶に入れ、精油を入れ混ぜる
⑤使うときは、緑茶用ティーバッグに適量を入れて湯船に浮かす
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