オートファジーとは?

予防医学関連

ギリシャ語の「オート(自ら)」に「ファジー(食べる)」を組み合わせた言葉。

2016年にオートファジーについての研究がノーベル生理学・医学賞を受賞しました。

現在、オートファジーによって老化の抑制、
長寿につながると期待され研究が進んでいます。

今回はオートファジーについてお話ししていきます。

空腹の時間のあいだ、体は、外部から糖質を補給できません。
そこで、まず肝臓に蓄えられたグリコーゲンを利用して、エネルギーを作ります。

「空腹の時間」が10時間ほど続くと、肝臓に蓄えられたグリコーゲンが尽き、体は脂肪を分解して、エネルギー源に変えようとします。

つまり、空腹の時間が長くなればなるほど、体内の余計な脂肪が分解され、減っていくのです。
特に内臓脂肪は、皮下脂肪に比べて落ちやすいという特徴があります。

脂肪が分解されると、血液中の脂質が減り、圧迫されていた血管が解放されます。
「空腹の時間」が12~24時間になると、血液中の糖質も20%程度減るとも言われています。

その後、細胞内の古くなったタンパク質や悪いタンパク質や細胞が除去され、
新しいものに作り変えられるということが起こります。
これがオートファジーです。

「空腹の時間」が続くと、体は生存するために、なんとか「体内にあるもの」でタンパク質を作り出そうとします。

このとき、細胞が内側から生まれ変わるのです。

そのため、オートファジーには、がんや糖尿病、生活習慣病、アルツハイマー型認知症、感染症などの治療や予防効果、肌や筋肉などの老化防止の効果があると考えられています。

実際にロシアのゴリアチンスク病院では、50年前から絶食療法を実践しています。医師からは、10日から3週間にわたって絶食を行う。期間中、口にするのは水だけ。三日ほどで空腹感は無くなるが、頭痛や倦怠感が生じるため、医師の診断の元行います。

ワレル・グルビッチ精神科医(モスクワ精神医学研究所)によるとニコラエフ医師は8000人の患者に同様の治療を行い、70%が回復、6年後も47%が健康を保ちました。社会に復帰し結婚した元患者もいたそうです。その他に高血圧・喘息・皮膚炎・関節炎にも良好な結果が出ました。

またドイツでは国民の2割が絶食療法を経験している。各地の病院では医師の監督のもと3週間程度の絶食治療コースを提供。肝臓の肥大や機能低下が回復した例などが多数、報告されている。

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